SDGsって何? 何が必要なの?【シリーズSDGs-1】

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SDGsって何? 何が必要なの?【シリーズSDGs-1】

最近、様々なところでSDGsの話題を耳にするようになりました。皆様の会社ではどうでしょうか?
SDGsについては「聞いたことはある。」「何となく調べたけど、正直良く分からない…。」という声も多いです。
しかし、SDGsは「世界の新基準」とも言われており、日本企業も今後否応なく対応を迫られることになります。

そんなSDGsについて、シリーズコラムとして「分かりやすさ最優先のゼロから解説」を展開していきます。
第一回はSDGsの“基本”解説です。

SDGsってそもそも何?

SDGsという言葉の意味を、まず確認しておきましょう。
SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の頭文字を取った言葉です。

持続可能な開発“目標”ですから、この段階では何らかの目標に向かって取り組みをするのかなぁ?とイメージしていただければ結構です。
SDGsは、2015年9月の国連総会で採択された具体的行動指針です。世界中の国々がSDGsの目標達成に向けて取り組むことが求められています。では、SDGsの目標とは何なのでしょうか?ここで言う、「目標」には大きく分けて2つあります。

SDGsの大目標「持続可能な開発」とは?

SDGsが目指している目標の根本は「持続可能な開発」です。この「持続可能な開発」という大目標を達成するために、様々な取り組みが必要となるのですが、「持続可能な開発」自体、分かるようで分からない…という方もいらっしゃいますよね。
少し寄り道をして「持続可能な開発」ではない、極端な例をいくつか挙げてみましょう。

◆持続不可能な開発

例えば、世界中の国々、企業が経済発展を最重視し、環境配慮を捨て去ってしまったらどの様なことになるでしょうか?
化石燃料を際限なく使い、有害物質を垂れ流し、あらゆる動植物を乱獲した結果…化石燃料は底をつき、環境汚染は深刻化、食料となる動植物も激減…。

この様に、人が住むには劣悪すぎる地球になってしまうかもしれません。開発・発展をしていった結果、世界の行き止まりが見える…持続“不可能”な世界です。

もちろん、これは極端すぎる例えかもしれません。しかし、日本は過去に「公害」が社会問題となりました。持続不可能な開発を行い、軌道修正した歴史があるのです。

◆持続可能な衰退

開発は持続不可能ならば、極限まで自然に近い状態に戻してみると、どうなるでしょうか?
化石燃料は使わず、化学物質も使用禁止、食べ物は必要な分だけ自給自足です。
流石に、ここまでは戻れませんね。

もうお分かりでしょうか?
行き過ぎた開発は、長続きしません。かと言って原始時代のような生活に戻ることは現実的ではありません。「持続可能な開発」という言葉は、どちらも諦めず、バランスを取りながら発展していくことを意味しています。

また、SDGsは、「誰一人取り残さない」を基本理念としています。持続可能、発展という2つのポイントに加えて、「誰一人取り残さない」という言葉には地域のバランスも大事にしていることが読み取れます。地球全体が、開発・発展していくことを目標にしているということです。

17のグローバル目標と169のターゲット

「持続可能な開発」という大目標に向かって、17のグルーバル目標が設定されています。
                                                引用:外務省ホームページ

さらに17のグローバル目標にそれぞれ紐づく169のターゲットがあります。例えば「1.貧困をなくそう」には次のターゲットが設定されています。

                                              引用:農林水産省ホームページ

これらの目標がすべて達成された世界を目指すのが「SDGs」なんですね。17の目標、169のターゲットに向かって、各国、各企業、各個人が活動していくのです。 ちなみに、SDGsのゴールは2030年までの目標とされています。

17の目標は、様々な属性のものがあり、一見して相反するテーマに感じられるものもあるかもしれません。この17の目標を両立させ「持続可能な開発」を実現するには、様々な工夫と努力が必要です。

SDGsは曖昧。だからこそ、何ができるかを考える

SDGsは169のターゲットまで具体化しても、「ここまでやればOK」というような具体的な数値目標はほとんどありません。これもSDGsが分かりづらいと言われる一つの理由かもしれません。

筆者としては、「〇〇を達成」という目標というよりは「世界のバランスを取ること」を目的としているのではないかを思っています。だからこそ、「1つの目標はここまでで達成」というような明確な基準ではなく、それぞれの目標で、世界が継続的に良くなっていくことを求めているのではないでしょうか?この様に考えると「曖昧で分かりづらいなぁ」というSDGsが、少し身近なものに見えてきませんか?

今回はSDGsの基本的な考え方をご紹介しました。次回の解説は「企業にとってのSDGsとは?なぜ取り組む必要があるか?」を予定しております。

Takeshi Sato 環境情報ソリューショングループ マネージャー

コンサルタントとしての活動で実績を積む傍ら、セミナーインストラクターとして数々のセミナーを担当。コンテンツの企画から講師までを一貫して手掛け、通年80回以上の講師実績を持つ。また、イーバリューの法令判断担当として、クライアントの法解釈に関する質問や相談に対応。 対応件数は年間約1,000件に上る。法令知識だけでなく、省庁や管轄自治体等の行政への聞き取り調査も日常的に行っており、効果的な行政対応のノウハウを持つ。