知識向上で、理想的な廃棄物処理の管理体制を構築|イーバリュー株式会社
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  • 化学メーカー
  • 千葉県

知識向上で、理想的な廃棄物処理の管理体制を構築

エリア 千葉県
業種 化学メーカー
会社名 DIC株式会社
HP https://www.dic-global.com/ja/

DIC株式会社様は印刷インキ、有機顔料、PPSコンパウンドで世界トップシェアの化学メーカーです。1908年に創業し、自動車、家電、食品、住宅などの様々な分野に事業を拡大。現在は、世界の60を超える国と地域に事業を展開しています。

今回は弊社サービスについて、千葉工場 安全環境グループ 環境担当 山田 浩平 様と大川 雅之 様にお話を伺いました。


▲(写真左から)DIC株式会社 安全環境グループ 山田様、大川様、坪野様

独自ルールの変更
廃掃法令の理解が深まるような教育体制を整えたい

山田様:安全環境グループは、千葉工場にある製造現場、技術部門における環境業務をチェックする管理部署です。
製造現場や技術部門は様々な部署があり、部署独自のルールの基、廃棄物の管理が行われていました。ちょうど、私と大川が当部署に2年前に着任した当時、現場を回ると、この独自ルールだけでは、廃掃法令的に大丈夫だろうか?と若干の不安を感じる部分がありました。そのため、どうにかして教育体制を整えたいという想いがありました。

800名以上の従業員・関係者を2人で教育するには人手が足りない

山田様:私たちも着任したばかりで、環境法令の中で最も複雑で難しいとされる廃掃法への理解が浅く、教育をしたくても難しいという課題がありました。さらに、当工場に関わる従業員・関係者を合計すると、約800名以上になります。私たち管理部署の人間だけでは、教育したくてもとても人手が足りません。

大川様: また、教育のために800名以上の対象者を集めること自体も難しい状況でした。

 

導入前のトライアルで視聴した従業員は全員一致で好評価

山田様:イーバリューさんについては、環境展の講演で初めて知りました。その後、渡山さんからの電話でPrime Collegeというものがあることをお伺いしました。

山田様:導入にはコストも掛かるので、どのような内容が学べるのかというのは気になる点でした。そこで、導入前に管理部署メンバーに1ヶ月ほど無料視聴期間を設けていただきました。その後、利用予定の現場代表者に向けて、4本の動画をトライアルさせていただいたんです。動画を見た従業員からは「丁寧な解説でわかりやすい」「実務レベルの細かな運用面の理解が深まった」といった好評な意見をもらい、お墨付きを得た状態で導入できたのがよかったです。

大川様:オンデマンドで学習できるというのも自社の教育方法にマッチしていたと思います。現場は三交替で働いているので、全員を集めた研修も難しく、テレワークが定着してきたため、今の働き方にあった方法だと思いました。

導入前のトライアル後に、社内アンケートを取られた結果


▲DIC株式会社様の利用予定の現場代表者によるアンケートより

廃掃法令のチェック体制のすそ野をさらに広げることができた

山田様:環境教育を行いたいと思ったきっかけとして、工場内の廃棄物管理のチェック体制を変えたいという目的もありました。管理部署2人だけで、廃棄物の管理を行うのは、千葉工場は45万平米の敷地を有していて、働いている従業員は800名以上です。管理部署の私たち2人だけで、廃棄物の管理を行うのは、流石に非現実的でした。 そのため製造現場、技術部門にも廃掃法令に関しての知識・意識を高めてもらい、千葉工場全体にすそ野を広げてチェックできる体制をいかに構築するかが、課題でしたね。

Prime Collegeであれば、従業員一人ひとりが正しい廃掃法知識をつけることができ、さらなるチェック体制の強化を構築するための一助になるのではと思い、導入を決めました。

95名が受講
従業員の廃掃法知識の向上で理想の廃棄物管理体制になった

大川様:現在は、約30部署で95名の従業員が受講しています。実際にPrime Collegeの導入で現場を始め従業員一人ひとりの廃掃法の理解がさらに深まり、各現場での廃棄物処理をチェックする体制ができつつあると感じています。

山田様:廃棄物処分業者への現地監査に行く際、管理部署メンバーだけではなく、Prime Collegeを受講した廃棄物の排出部署の担当者にも監査に同行するようになりました。現地確認では、搬出する廃棄物に関する細かな質問が飛び交うようになり、さらなるコンプライアンスの強化につながったと大変嬉しく思っています。
こういったことを考えられるのも、従業員の廃掃法の知識がついたからこそだと感じています。

独自ルールから廃掃法に基づいた判断がされるように
質問の回答にコンテンツを利用できるのも良い

大川様:それから排出事業者責任という考え方が、従業員に根付いてきたと感じます。特に排出部署のメンバーからの質問内容が変わりましたね。今までは「〇〇さんが言っていたので〜」と、廃棄物管理の独自ルールに基づいた質問が多かったです。ですが最近は、「廃掃法に基づくとこうですよね?」といった質問をもらうようになりました。

山田様:現場の担当者の知識レベル向上ももちろんですが、私たち管理者側としても助かっていることもあります。例えば、有価物に関する質問があったときに「Prime Collegeのこのコンテンツを見てください。」と言えるのは非常にありがたいです。質問に対して正しい回答をするために、自分たちで情報を調べて…となるとかなり労力が掛かりますからね。

また最近は、私たち我々管理部署のレベルが上がり、廃掃法令に関するオリジナル試験問題や解説書を作成することができ、管理部署としてのあるべき姿に近づけていると実感しております。

サービス検討時の柔軟な対応が良かった

山田様:イーバリューさんには柔軟に対応していただいたと思います。
95名の従業員に対して、新しい教育ツールを導入するのは、ハードルが高かったため、トライアル期間を設けていただけたことは非常に感謝しています。

また、Prime Collegeとは別サービスになりますが、マッチングサービス(廃棄物処理ルート最適化サービス)で自社に合った処分先の提案をいただけていることも助かっています。

コンテンツが充実していけば、より多くの従業員に導入したい

大川様:今後、Prime Collegeのコンテンツ充実や活用の幅が広がれば、将来的には工場やグループ会社含めて、より多くの従業員に広げていけるのではと考えています。期待するところとしては、より実務に沿ったコンテンツがあると嬉しいですね。引き続き、今後ともよろしくお願いします。

山田様、大川様、事例掲載にご協力いただき、ありがとうございました。
今後も、イーバリューはお客様の期待に向き合い、コンサルティングを通してサポートいたします。

事例でご紹介したサービス:Prime College®(プライム カレッジ)